2009.06.05 09:00:00

Vol.3 ウェブ四方山レビュー(Twitter編)

今日のゲストは滑川海彦。30数年前(笑)、滑川が東大法学部の学生だった頃、ロッキ...

今日のゲストは滑川海彦。30数年前(笑)、滑川が東大法学部の学生だった頃、ロッキング・オンに投稿してきて知り合った。

当時からウンチクが凄くて、「『ゴルゴ13』を1冊読むと間違いを3つ見つける」という伝説があった。橘川が流したデマだが(笑)。

今は、アメリカの最新Webビジネス情報として有名なTechcrunchの日本版を翻訳している。ちなみにTechcrunchは、スタート時からコバヘンの愛読サイトだった。(橘川)

Techcrunch Japan

social web rambling

橘: 滑川のほうで注目している、ネット界のできごとやサービスを教えてくれよ。

滑: トレンドでいえばもちろん、Twitterだな。成長ぶりがすごい。TechCrunchの記事「世界に広がるTwitter、利用者数ついに1900万人に」にもあるが、3月になって、1ヶ月間で世界の利用者が倍増、1千万人も増えた。ひょっとすると今年中にアカウント数が1億いくかも。

ブログが登場したとき以上のメディア革命だよ。フォロワー(購読者)100万人というようなモンスター発信者が次々に出現中だし。双方向リアルタイムというまったく新しいマスメディアになる可能性もあるよ。ただし、まだ星雲状態で、ビジネスモデルも含めてどういう形になっていくのかわからないんだ。それだけに可能性は大きい。

 
Twitter(ツイッター)


 それから個人的にこれが使えなきゃお手上げなのはもちろんGmail。あとGoogleドキュメント。

Gmail

Google ドキュメント


小: なんか「暮らしとパソコン」みたいになってきた(笑)。

滑川さんからTwitterの話が出たので、似たようなマイクロフィードのサービスで、わたしが注目しているものを挙げておきます。

それはtumblrPosterousです。この2つを使ってみて、Twitterの意味がもっとよく見えてきたのですが、最初はTwitterだけ見ていたら、ただの「つぶやき」ばかりで、「これが面白いという時代が来たようだから、そろそろ引退しよっかな」と思っていました(笑)。

tumblr

Posterous

でも、tumblrやPosterousほか、Twitterの関連サービスを使ってみて、いま起きていることを理解しました。これまでブログなど「場」で囲っていた情報が、拡散し、だれもが自在にアグリゲートしつつある。わたしは自分の本で「誰でもメディア」と書きましたが、奇しくもTwitterはそれよりも先を加速させていますね。

RSSフィードよりもTwitterのほうがわかりやすく、なおかつ「俺・わたしニュース」から出発しているのにもかかわらず、ストリームの一部になることで個人メディアとしての存在感は希薄化しています。Twitterを使ってみて、ブログってやっぱり過去のメディア形式を引きずっていたのだと痛感しました(笑)。

未来を感じたのは、ひとつは「誰でもニュースワイアー(オンラインを使ってニュース配信することの総称)」であると同時に、tumblrにみる「誰でもエディター」化現象です。ブログを実現させるCMSとRSSの結合がメディア発信装置におけるひとつの臨界点というか到達点かと思ったけれど、さらにまだ加速している。この意味は重要すぎて、ここでは喋りきれないや...。

: あ、奇遇。Posterousはちょうど使いはじめたところです。tumblrはまだですが、試してみよう。

: インターネットのはじまりの頃、どっかの大学の先生が「誰もがパブリッシャーになれたのだから、情報を発信せよ」みたいなことを書いていたので、へっ、と思った。僕は1981(昭和56)年の最初の単行本『企画書』(JICC出版局)でこう書いた。「情報を発信せよ。情報を受信せよ。同時に!」と。

Twitterというのは、いわばテレパシーのようなものだから、肉体全体でわからないと、理解できないだろうね。まぁ、いずれにせよ、情報の共有化という、人類がはじめてしまったプログラムは猛烈なスピードで具体化しているな。Googleドキュメントなんて、個人で使うというより、共有してはじめて意味のあるものだろうし。

2009.06.05 09:00:00 | Words by: Yukio Kitsukawa, Hiroto Kobayashi, Umihiko Namekawa

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Reviewer メディア問題

橘川 幸夫  Yukio Kitsukawa

橘川 幸夫  Yukio Kitsukawa

72年、渋谷陽一と雑誌「ロッキングオン」創刊。全面投稿雑誌「ポンプ」ほか、数々のメディアを創刊。 CGMの草分けでもあり、いまも現役。現在、オンデマンド出版社「オンブック」社長、株式会社デジタルメディア研究所の所長を務める。仔細はこちら。


小林 弘人  Hiroto Kobayashi

小林 弘人  Hiroto Kobayashi

94年、雑誌「ワイアード」創刊。雑誌「サイゾー」からブログメディアの「ギズモード・ジャパン」まで数多くのメディアを創刊。眞鍋かをりのブログ出版ほか、IT業界の仕掛人として知られる。ウェブメディアの草分けでもあり、いまも現役。現在、株式会社インフォバーン代表。近著に『新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に』。仔細はこちら。