」ってジャンルをいま思いつきました(笑)。テレビ局も風呂で観るためのコンテンツをつくればいいのでは? 「花王 半身浴劇場」とか(笑)。風呂グッズがその場で売れますねえ。
橘: テレビ番組が観たいのではなくて、お風呂生活って、ちょっと最近の僕のテーマなんだ。今後、団塊の世代を中心として「
老人ニート」が増えると思う。
ニートというのは、「仕事しない、勉強しない、その意欲もない」ってことだろ? 僕も団塊の世代のはしっこで、今は定年の間際でいろいろ遊んだりしてるけど、すぐに飽きて、引きこもると思う(笑)。そうすると、一日、ベッドで寝てるか、もしくは風呂に入る時間が増えると思う。
風呂でメシ食ったり、酒飲んだり、マンガ読んだりね。「防水コンテンツ」は絶対にアリだと思う。小原庄助さんビジネスね(笑)。風呂の中で見るプラネタリウムとか、泡風呂発生器とか、いろいろ変なの出てるので、ただいま人体実験中。お風呂(ブラビア)もその一環。
小原庄助小: 引きこもる場所が風呂になったら、小原さんじゃないけど、身上つぶすね(笑)。ただ、風呂場全体がメディアになるのかな。
橘: もうひとつウンチク語ると、
じゃぶじゃぶ紙芝居はユポっていう石油から作った合成紙でできているのだと思う。選挙用のポスターって、雨に濡れてもグシャグシャにならないだろう? あれは、この用紙で作られている。
1980年ぐらいにこの用紙が出て来た頃に、システムダイアリーを開発した奈良総一郎さんが手帳にユポを使い始めて、彼に教えてもらったんだ。奈良さんは、当時、お茶の水に住んでいて、僕らは「お茶の水博士」と呼んでいた(笑)。
小:そのまんまじゃん!
橘:(無視して)その頃、僕は銀座に「
手帳情報センター」というのを作って、全国の生徒手帳から自衛隊の手帳まで集めて分析していた。TBSのモーニングショーに「手帳評論家」として登場したこともあるんだぞ(笑)。
小:手帳評論家って...(笑)。橘川さん、テレビに出てたんですか?
橘:単発だけどね。出た時の肩書きが凄い。まず「若者用語研究家」としてNHKに出た。
藤本義一さんの時代の『11PM』にも出たな。このときは確か、泉谷しげるさんとか、プガジャ(『プレイガイドジャーナル』)の林くんたちと一緒。『木島則夫モーニングショー』というのもあるぞ。これは、島田紳助がデビューした頃で、「
漫才評論家」として出た。
あと、草柳大蔵さんが仙台放送でやってたトーク番組のゲストに呼ばれたこともあるし、日本テレビ(中京テレビ)の『対談21世紀』だったかな、かなり長い番組で法政大学の中野収さんと一緒に出たことがある。まぁ、人間関係もあるんだが、なぜかネットがはじまった頃から、まるでお呼びがかからなくなった。
小: よく覚えていますねえ。鉄道の駅名そらで言えるマニアみたいだ(笑)。藤本義一さん、懐かしすぎ!
橘: 講演した内容は覚えていないけれど、テレビは覚えてるな。
昔は、テレビ局の世界の外に面白い人材を探していたスタッフがいたんだろうけれど、今はすべて、同じメンバーで同じ内容のコメントを求めるだけの、内輪の番組制作になってしまったんじゃないかな。
これは出版の世界も似たようなもので、オーディションや文学賞などの他に新しい人材が出て来る可能性がないね。
小: たしかに。その業界に人材を繋ぎ止めるものは権力とカネなんだけれど、その権力とは事業者免許や既得権益になっている流通や配信のシステムとプラスアルファの幻想です。
しかし、これからはカネも無くなり、流通や配信の商流が変われば、業界ってのは「一応、つきあっとくか」という地位にまで下がる。これまでもっとも業界がスルーされたのは携帯小説ですが、質が低過ぎてスルーされた気がしていないだけ(笑)。
橘: 深水英一郎くんがやってる「
ニコニコ生放送」(ニコ生)は、ものすごい可能性を秘めてるよ。既存のテレビ局も、もっと注目すべきだと思う。
ニコニコ生放送小: ユーザーによる参加型放送局としては、実は吉本興業のお笑い芸人らを起用した「
ひかり荘」が先駆けですね。ほかにも、「あっ!とおどろく放送局」ががんばっていますね。アメリカだと「U STREAM」というのがあって、無料で個人がダラダラ放送できる。
そう考えると出版と同じで、実は「個人出版」が既存出版事業を追い抜こうという勢いですから、テレビ局も「個人放送局」をもたせてあげて、インフラ貸借のビジネスを展開したほうが潤いそうですね。やりたいテレビ局は、2人でコンサルしますよ(笑)。
ひかり荘あっ!とおどろく放送局U STREAM 橘: 僕は、90年代前半に有線放送のCANの一回線をもらって、テレビではないけど誰でも30分DJやれるという「
おしゃべり放送局」というのをやっていたことがある。
保育園の園児から学生、OL、大学教授など、いろんな人集めて音楽とトークで番組作って有線で全国配信したんだ。さすがに早すぎたな(笑)。
そんときのジングル作りに協力してくれたりDJやったりしてたのが、その後、エヴァでブレークした宮村優子(ミヤムー)だ。まだ神戸のほうから出てきたばかりだったな。当時の音声データ、持ってるぞ。
小:おおっ!
惣流・アスカ・ラングレーの声優さんですね。橘川さんのこれまでがだいたいわかりましたが、いつも時代を先取りし過ぎて、大衆がついてくる前に潰えないようお願いします(笑)。
ところで、通信と放送の話になかなか突入しませんが、これまでの話は長い前フリってことで、そろそろ通信と放送について話しましょうよ(笑)。
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